こんにちは、3DCADエンジニア兼社会人劇団員の山中杏一です。
演劇というものは、いざ始めてみるまで実際にどんなことをするのかわからない部分が多く、
演劇に少し興味が沸きはじめた、という方にとって
- 趣味の演劇にはどれくらいの時間・費用がかかるの?
- 演劇は未経験だけど特別なスキルがいる?
- 社会人でも入れる劇団はあるの?
など、何かと疑問が多いかと思います。
そこで、この記事では社会人が趣味の演劇を始めるために必要なものと自分に合った劇団の探し方について解説します。
社会人劇団は土日を中心とした活動が一般的
土日に時間をとる
興行収入で団員を養うプロの劇団と異なり、社会人劇団のメンバーはそれぞれに本業があります。
メンバーの職業は様々ですが、やはり基本的には土日が休みの人が多く、活動を土日に設定している社会人劇団がほとんど。
普段の稽古が平日に設定されていても、お客さんを呼ぶ公演は多くの場合で土日を含む週末に行われます。
ですので、趣味で演劇をするにあたって、土日に安定して休みがとれることは欠かせません。
役者として公演に参加しているのに「急に本番日に仕事が入りました!」となっては劇団やお客さんが困りますからね。
公演前日に休暇をとる
また、土日の他にも、本番前日の1~2日は「仕込み」という舞台の設営作業があることが一般的なので、年に数回は有給休暇を自由に使えると安心です。
ただ、役者としてではなく、本番に参加しないスタッフの場合はこの限りではありません。
「ちょっとハードルが高いな…」と思われるかもしれませんが、演劇は特に時間が必要な趣味です。
これ以外にも空き時間があればセリフを覚えたり、衣装や小道具を作ったり……時間はあればあるほど有利になります(笑)
逆にいえば、この時間のハードルを乗り越えれば、一般的な会社勤めの社会人にとって他に大きな障害はありません!
必要な団費や公演の費用は劇団によってさまざま
時間がかかる趣味ではありますが、初期投資がほとんど必要ないことが演劇の特徴といえます。
劇団に参加して稽古に励むために、特別な道具は必要ではないので当然といえば当然ですね(笑)
劇団によっては団費という形で月にいくらか徴収する場合もありますが、経験上 月5,000円以下が一般的です。
こういった団費は、基本的に稽古場所の利用料や公演にかかる費用として使われます。
一方で、公演を打つとなるとそれなりに大きな費用が発生します。
- 公演日数(+仕込み)分の劇場使用料
- チケット・ビラ・パンフレットなどの宣伝費
- 衣装、小道具、大道具などの舞台上で使うものの購入費
上記のような公演毎に発生する費用は公演の度に団員で折半します。
この金額は、団員の人数、チケット代、公演にかかる費用など様々な要因から劇団によってまちまちです。
僕が今までに参加した公演・劇団の経験としては、1公演あたり5,000~30,000円が一般的なところでしょうか。
とはいえ、これは1公演につき1回なので、一般的なサラリーマンが趣味に使う金額としては妥当な範囲かなと思います。
特別なスキルは必要なし!
以上!
…というわけにもいかないので、軽く説明します(笑)
社会人劇団の中には「劇団に入るまで演劇は未経験でした!」という方が少なくありません。
演劇に必要なことは飛び込んだ後に十分身につくので恐れずに挑戦しましょう!
さらに、特別なスキルが必要ないだけではなく、自分が持っているスキルを活かす機会もあります。
手先が器用な人は衣装や小道具製作ができますし、絵が得意な人にビラやパンフレットのイラストをお願いすることも。
また、扱う台本によっては現職の知識が役立つことも少なくありません。
僕も画像加工でポスターを製作したり、趣味のモノづくりの技術を使って小道具を作ることもあります。
自分のスタイルに合った劇団の探し方
さて、今までの説明を踏まえて、自分のスタイルに合った劇団を探してみましょう。
新規団員を募集している劇団を効率よく探すには、
「劇団員になろうよ!」という団員募集サイトがおすすめです。
ここでは地域別で団員を募集している劇団を探すことができるほか、圧倒的に社会人劇団が多いので、
まず自分の住む地域にどんな劇団があるのかを知るために使用することもできます。
興味のある劇団が見つかったら、
- 活動日程
- 団費、公演費用
- 募集しているのは役者か、スタッフか
など、詳細情報を個別ページで確認して劇団にコンタクトを取りましょう!
演劇はすぐにでも始められる!
以上、社会人からの演劇の始め方について解説しました。
せっかく演劇に興味を持ったのであれば、ぜひ一度「舞台に立ってお客さんの前でお芝居をする」という経験を味わってみてください。
未経験の分野に挑戦するにあたって不安は部分は多いかと思いますが、この記事がそういった不安を払拭する手助けになれば幸いです。